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結論:針を刺さずに腕時計だけで血糖値を測れるスマートウォッチについて、米国FDAは2024年に「承認していない」と明言しており、本記事の執筆時点(2026年9月)でもその後の承認は確認できませんでした。「血糖値も測れる」とうたうスマートウォッチについては、米国FDAが使わないよう警告し、日本糖尿病学会も注意喚起を出しています。血糖値を数値で継続的に見たいなら、医師の処方で使うCGM(持続グルコース測定器)が現実的な選択肢で、その数値をスマートフォンやApple Watchに表示することはできます。
この記事では、「スマートウォッチで何ができて、何ができないのか」を公的機関の発表とメーカーの公表情報をもとに整理します。当サイトは実機を所有しておらず、医療上の判断を代わりに行うものではありません。
まず知っておきたい2つの注意喚起
米国FDA(2024年2月21日)は、皮膚に針を刺さずに血糖値を測れるとうたうスマートウォッチやスマートリングを「使用しないように」と警告しました。こうした製品の安全性と有効性は確認されておらず、不正確な数値にもとづいて薬の量を変えると危険だという理由です(FDAの発表)。
日本糖尿病学会(2024年4月23日)も、「非侵襲的に血糖値を測定できる」とうたうスマートウォッチについて注意喚起を行っています(日本糖尿病学会の案内)。
通販サイトで「血糖値測定」「血糖値モニター」と書かれたスマートウォッチを見かけても、価格にかかわらず、表示される数値を治療や食事管理の根拠にしてはいけない、ということです。
スマートウォッチとCGMの違い
| 種類 | 血糖値の測定 | 主な用途 | 入手方法 |
|---|---|---|---|
| 一般的なスマートウォッチ(Apple Watch、Galaxy Watch、Garmin など) | できない | 心拍・睡眠・歩数・運動の記録 | 家電量販店・通販 |
| 「血糖値測定」をうたうスマートウォッチ | 根拠が確認できない(FDAが使用しないよう警告) | — | 通販(使用は勧めない) |
| CGM(FreeStyleリブレ、Dexcom G7 など) | 皮下の間質液中のグルコース濃度をセンサーで測定 | 糖尿病の血糖管理 | 医療機関での処方(保険診療・選定療養)、または高度管理医療機器を扱う薬局での自費購入 |
ポイントは、血糖値を測っているのは腕時計ではなくCGMのセンサーだという点です。CGMは上腕などに小さなセンサーを装着して皮下の間質液中のグルコース濃度を測る医療機器で、その値をスマートフォンのアプリで確認します。
Dexcom G7はApple Watchに数値を表示できる
「腕で数値を見たい」という目的なら、CGMとスマートウォッチを組み合わせる方法があります。
- Dexcom G7:デクスコムの日本語公式ページで、センサーがiPhoneを経由せずApple Watchに直接つながる機能が案内されています。対応するApple WatchとwatchOSの条件は公式の対応機種一覧で確認してください。
- FreeStyleリブレ:公式アプリ「FreeStyleリブレLink」でスマートフォンに表示します。スマートウォッチへの表示について、本記事では公式の対応を確認できていません。
いずれの場合も、測定しているのはCGMのセンサーです。Apple Watch単体で血糖値が測れるわけではありません。
CGMの保険適用
メーカーごとの保険適用の案内は次のとおりです。
- FreeStyleリブレ(アボットの案内):インスリン療法を行っているすべての糖尿病の人と、要件を満たす場合はインスリン療法以外で治療中の2型糖尿病の人が対象とされています。
- Dexcom G7(デクスコムの案内):インスリンの自己注射を1日1回以上行っているすべての人が保険診療で使えるとされています。
保険の対象外でも、医療機関での選定療養(自費)や、高度管理医療機器の販売許可を持つ薬局での自費購入という形で使える場合があります。ただし、インスリン治療をしていない人が使う意味があるかは、主治医に相談してから判断してください。
目的別:どう選べばいいか
血糖値が気になる・糖尿病と言われた
スマートウォッチではなく、まず医療機関に相談してください。CGMが必要かどうか、保険が使えるかは、治療内容によって決まります。
CGMを使っていて、腕で数値を確認したい
使っているCGMが対応するスマートウォッチを選びます。Dexcom G7はApple Watchへの直接接続が案内されています。対応機種とOSの条件は、CGMメーカーの公式案内で確認してください。
血糖値ではなく、生活習慣を記録したい
心拍・睡眠・歩数・運動量の記録が目的なら、一般的なスマートウォッチで十分です。ただし、これらは血糖値の代わりにはなりません。「血糖値も測れる」とうたう製品は選ばないでください。
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よくある質問
Q. 通販で「血糖値測定」と書かれたスマートウォッチは使えますか?
使わないでください。米国FDA(2024年2月)と日本糖尿病学会(2024年4月)が、針を刺さずに血糖値を測れるとうたうスマートウォッチについて注意喚起をしています。
Q. Apple WatchやGalaxy Watchで血糖値は測れますか?
測れません。Apple Watchは、Dexcom G7を使っている場合にその測定値を表示できます。
Q. CGMはどうやって入手しますか?
FreeStyleリブレとDexcom G7は医療機器です。保険診療で使うには医療機関での処方が必要です。FreeStyleリブレのセンサーは、高度管理医療機器を扱う薬局で自費購入できる場合もありますが、使う意味があるかは主治医に相談してください。
まとめ
スマートウォッチだけで血糖値を測る方法は、本記事の執筆時点で確認できませんでした。血糖値が気になるならまず医療機関に相談し、必要に応じてCGMを使う。生活習慣を記録したいならスマートウォッチ。目的で分けて考えるのが安全です。
参考:米国食品医薬品局(FDA)2024年2月21日の注意喚起、日本糖尿病学会 2024年4月23日の注意喚起、アボット(FreeStyleリブレ)・デクスコム(Dexcom G7)の公式案内。本記事は医学的助言ではありません。
この記事を書いた人
ガジェットピックス編集部
メーカーの公表スペックと各ECサイトで取得した価格、公的機関の発表をもとに情報を整理しています。実機は所有していません。
最終更新: 2026年9月 ・ 編集方針を読む →
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