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ポータブル電源5機種を、メーカー公式の仕様と価格.comの最安価格(2026年9月24日確認)で比較します。順位は付けません。容量・重さ・価格のどれを優先するかで答えが変わり、1つの順位にまとめる根拠がないためです。代わりに「持ち運び優先」「防災とキャンプの兼用(1,000Whクラス)」「大容量の停電対策」の3つの用途に分けて整理します。
結論:1,000Whクラスは「何を優先するか」で3機種に分かれる
- 1Whあたりの価格を抑えたい:Anker Solix C1000 Gen 2(1Whあたり約65円)
- 少しでも軽くしたい:Jackery ポータブル電源 1000 New(10.8kg・1kgあたり約99Wh)
- 後から容量を増やしたい:EcoFlow DELTA 3 Plus(3機種で唯一、最大5kWhまで拡張可能)
ポータブル電源を買わない方がいい人
- 飛行機で持ち運びたい人。本記事の5機種はすべて160Whを超えており、機内持ち込みも預け入れもできません(後述)。
- 徒歩や電車で運ぶ前提の人は、1,000Whクラスの重量(本記事の3機種で10.8〜12.5kg)を運べるか先に確かめてください。
比較表:5機種の公式スペックと価格
容量・定格出力・重量は各メーカーの公式ページ、価格は2026年9月24日に価格.comの製品ページに表示されていた最安価格です。価格は日々変わります。
| 製品 | 容量 | 定格出力 | 重量 | 最安価格(2026年9月24日時点) | 1Whあたり | 1kgあたり |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Jackery ポータブル電源 240 New | 256Wh | 300W | 約3.6kg | 32,800円 | 約128円 | 約71Wh |
| Anker Solix C1000 Gen 2 | 1,024Wh | 1,550W | 約11.3kg | 66,556円 | 約65円 | 約91Wh |
| EcoFlow DELTA 3 Plus | 1,024Wh | 1,500W | 約12.5kg | 74,800円 | 約73円 | 約82Wh |
| Jackery ポータブル電源 1000 New | 1,070Wh | 1,500W | 約10.8kg | 77,000円 | 約72円 | 約99Wh |
| EcoFlow DELTA Pro 3 | 4,096Wh | 3,600W | 約51.5kg | 279,800円 | 約68円 | 約80Wh |
「1Whあたり」は最安価格÷容量、「1kgあたり」は容量÷重量で計算した値です。5機種のうち容量が最も小さい240 New(256Wh)は、1Whあたり約128円で、1,000Wh以上の4機種(約65〜73円)のおよそ2倍です。1,000Wh以上の4機種の間では、容量が大きいほど安いという関係はありません(4,096WhのDELTA Pro 3は約68円で、1,024WhのC1000 Gen 2の約65円より高い)。軽さの効率(1kgあたりのWh)は1000 Newが5機種で最も高い約99Whです。
用途1:持ち運び優先(日帰り・ソロキャンプ・車内)
Jackery ポータブル電源 240 New
容量256Wh、定格出力300W、重量約3.6kgです。電池はリン酸鉄リチウムイオンで、充電サイクルは約4,000回。AC充電は最速60分です(Jackery公式:240 Newと300 Plusの比較)。
定格出力は300Wなので、消費電力が300Wを超える家電は定格の範囲外です。消費電力が300W以下の機器でも、起動時に大きな電力を必要とする機器などは使えない場合があるため、定格出力と瞬間最大出力の両方を確認してください。
なお、旧記事で紹介していた「Jackery ポータブル電源 300 Plus」(288Wh)は、Jackery公式サイトで「終売」と表示されています。後継として2026年6月に「300 New」が販路限定で発売されています。
用途2:防災とキャンプの兼用(1,000Whクラス)
3機種とも容量は1,000Wh強、定格出力は1,500W以上、電池はリン酸鉄リチウムイオンで充電サイクルは約4,000回です。定格1,500Wあれば、消費電力1,200Wの家電も定格の範囲に収まります。違いは価格・重さ・拡張性・充電速度に出ます。
| 項目 | Anker Solix C1000 Gen 2 | EcoFlow DELTA 3 Plus | Jackery 1000 New |
|---|---|---|---|
| AC充電(最速) | 約54分 | 最短56分 | 最速60分 |
| 充電サイクル | 4,000回以上 | 4,000回以上 | 約4,000回 |
| 容量拡張 | 非対応 | 最大5kWh | 非対応 |
ソーラー入力の最大値は、C1000 Gen 2が600W、DELTA 3 Plusが1,000Wです。
Anker Solix C1000 Gen 2:1Whあたりの価格を抑えたい人向け
容量1,024Wh、定格出力1,550W、重量約11.3kg。AC充電は「HyperFlash」モードで約54分です(Anker公式)。1Whあたり約65円は、比較した5機種で最も安い値です。
買わない方がいい人:後から容量を足したい人。C1000 Gen 2は拡張バッテリーに対応していません。なお、旧記事の「容量1,056Wh・重量12〜13.8kg」は初代C1000の数値と混同したもので、Gen 2の公称値は1,024Wh・約11.3kgです。
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EcoFlow DELTA 3 Plus:後から容量を増やしたい人向け
容量1,024Wh、定格出力1,500W、重量約12.5kg。定格出力とは別に「X-Boost」という機能があり、家電に供給する電圧を下げることで、消費電力が定格を超える家電を最大2,000Wまで動作させます(EcoFlow公式:X-Boostとは)。電圧を下げるため、すべての家電が対応するわけではありません。AC充電は最短56分、ソーラー入力は最大1,000W(500W×2)、別売のエクストラバッテリーで最大5kWhまで拡張できます。停電時の切り替えは10ms未満です(EcoFlow公式:DELTA 3とDELTA 3 Plusの比較、製品ページ)。
買わない方がいい人:1,000Whクラスの中で少しでも軽い機種を選びたい人。約12.5kgは3機種で最も重く、最も軽い1000 New(約10.8kg)より1.7kg重くなります。
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Jackery ポータブル電源 1000 New:軽さを優先したい人向け
容量1,070Wh、定格出力1,500W、重量約10.8kg。緊急充電モードで最速60分、充電サイクルは約4,000回(4,000回後も初期の70%の容量を維持)が公称値です(Jackery公式)。3機種で最も軽く、容量も最も大きいのが特徴です。
買わない方がいい人:容量を後から増やしたい人。Jackeryの「New」シリーズは拡張非対応で、拡張したい場合は「Plus」シリーズのうち拡張に対応した機種が対象です(300 Plus・600 Plusは非対応)(Jackery公式:NewとPlusの違い)。
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用途3:大容量の停電対策(4kWh級)
EcoFlow DELTA Pro 3
容量4,096Wh、定格出力3,600W、100V/200V出力に対応し、重量は約51.5kgです。別売のエクストラバッテリーで8kWh・12kWhに拡張できます(EcoFlow公式)。
本体には伸縮ハンドルとキャスターがあり、平らな場所では転がして移動できます(EcoFlow公式ユーザーマニュアル)。家の配線(分電盤)に接続して給電するには、本体だけでなく切替分電盤と設置工事が別に必要で、EcoFlowは本体単品とは別に切替分電盤とのセットを販売しています。本体単品の場合は、AC出力口に家電を直接つないで使います。
買わない方がいい人:段差や車の荷台へ本体を持ち上げる場面が多い人。キャスターで転がせるのは平地だけで、持ち上げるときは約51.5kgです。また、価格279,800円(2026年9月24日時点の価格.com最安価格)は1,000Whクラス3機種の約3.6〜4.2倍で、必要な容量が1,000Wh前後なら割高になります。
選ぶ前に確認したい3つの数字
①容量(Wh):使える時間の上限を計算する
「容量(Wh)÷ 機器の消費電力(W)」が、使える時間の理論上の上限です。たとえば1,024Whの機種で消費電力50Wの機器を動かすと、上限は約20時間(1,024÷50)。ACへの変換では損失が出るため、実際の時間はこれより短くなります。使いたい機器と時間から逆算したい場合は容量計算シミュレーターを使えます。
②定格出力(W):動かしたい家電の消費電力を上回っているか
家電の消費電力が定格出力を超えると、その家電は定格の範囲外になります。容量が大きくても出力が足りなければ使えないため、容量と出力は別の数字として確認してください。例外として、EcoFlowのX-Boostのように電圧を下げて定格を超える家電を動かす機能がありますが、対応する家電は限られます。
③重量(kg):どこに置き、どう運ぶか
1,000Whクラスは3機種とも10.8〜12.5kgです。車のトランクへの出し入れや、2階への持ち運びが必要かどうかを先に決めておくと、機種が絞れます。
よくある質問
Q. ポータブル電源は飛行機に持ち込めますか?
A. リチウムイオン電池のワット時定格量が160Whを超えるものは、機内持ち込み・預け入れともに禁止されています(JAL:制限のあるお手荷物)。本記事の5機種はいずれも256Wh以上のため、飛行機では運べません。
Q. ポータブル電源にPSEマークは必要ですか?
A. 経済産業省は、ポータブル電源は現在、電気用品安全法の規制対象外であると公表しています(経済産業省:ポータブル電源の安全性要求事項(中間とりまとめ))。交流を出力できるポータブル電源はモバイルバッテリーとして扱われません(経済産業省:モバイルバッテリーに関するFAQ)。PSEマークの有無だけでは安全性を判断できないため、メーカーの保証期間やサポート体制もあわせて確認してください。
Q. 1,000Whクラスで容量を後から増やせる機種はどれですか?
A. 本記事の3機種では、EcoFlow DELTA 3 Plusだけが別売のエクストラバッテリーで最大5kWhまで拡張できます。Anker Solix C1000 Gen 2とJackery 1000 Newは拡張非対応です。
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