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家庭の停電対策は、必要な物を家族ごとに書き出すところから始まります。照明と連絡手段を確保し、水・食料・トイレ・移動先を含めて準備することが先です。ガジェットを数点買えば、家族全員が一定時間安全に過ごせるという保証はできません。
最初に決める3つの優先順位
| 優先すること | 用意・確認する物 | 事前に試すこと |
|---|---|---|
| 暗い場所で安全に動く | 懐中電灯、置き型照明、予備電池 | 寝室から玄関まで、誰がどの照明を持つか |
| 連絡と情報を確保する | スマートフォン用バッテリー、合うケーブル、紙の連絡先 | 家族全員の端末を充電できるか |
| 個別の必要に備える | 食事、服薬、乳幼児用品、介助、ペット用品 | 必要な備蓄と、安全に移動できる先 |
照明は歩くための手持ち用と、食卓などに置く物を分けると確認しやすくなります。明るさの数字に加え、実際に使うモードの点灯時間、電池の種類、置いたときの安定を見ます。家族が暗い中でも取り出せる場所を共有してください。
スマホの充電に必要な物を分けて考える
モバイルバッテリーは電気を蓄える物、AC充電器はコンセントから充電する物です。USBハブは接続先を増やす機器で、それ自体に蓄電機能があるとは限りません。停電時に使うなら、電源がどこから来るかを確認します。
モバイルバッテリーは、本体容量だけでスマホを何回充電できるかを断定できません。変換時の損失、端末の容量、充電中の使用で変わります。対応端子と出力、必要なケーブルをそろえ、普段からその組合せで充電できるか確認しておきます。
家電用の電源は、必要な機器から逆算する
- 動かしたい家電の型番と入力電力を確認する。
- 必須の機器と、使えれば便利な機器を分ける。
- 必要な時間と同時使用の組合せを決める。
- 電源の定格出力、起動時の対応、電圧・周波数、用途制限を確認する。
Whは蓄えられる電力量、Wは出力の大きさです。例えば100Wの家電を2時間使う分は、損失を考慮する前で200Whです。実際の電源選びでは変換損失と残量の余裕も必要になります。家電用の容量計算ツールで条件を入力できますが、動作保証にはなりません。
エアコン、冷蔵庫、調理家電は、運転や起動の条件がそれぞれ違います。「この容量ならどの家庭でもエアコンが1時間動く」とは言えません。ソーラーパネルも天候と設置条件によって発電量が変わるため、毎日一定の電力が補充できる前提で備えを減らさないでください。
医療機器や介助が必要な家族がいるとき
CPAP、在宅用人工呼吸器、酸素濃縮器などは、この家電用計算で電源を選ばないでください。主治医・医療機関と機器供給事業者に相談し、代替電源、連絡手順、必要時の受診・避難先を事前に決めます。機器と電源のメーカーが示す接続条件や用途制限も確認します。
ResmedはCPAP用バッテリーについて供給事業者への相談を案内しています。容量や出力だけから使用を判断したり、設定を自己判断で変えたりしないでください。
電気以外の備えと移動先を用意する
内閣府は最低3日、できれば1週間の備蓄と、飲料水は1人1日3リットルを目安にするよう案内しています。例えば4人の3日分は36リットルです。必要量は家族構成に合わせ、飲料水に加えてトイレ・衛生用品や常用薬の準備も相談してください。
室内の暑さや寒さを電源だけで補えない場合に備え、安全に移動できる先と交通手段を決めます。ペットがいる家庭は、受け入れ条件、キャリー、フード・水、薬、飼育情報も確認します。動物種や体調が違うため、共通の室温だけで安全を断定しません。
使う場所と点検方法を家族で確認する
NITEは災害時のポータブル電源や携帯発電機の事故に注意を呼びかけています。電源をぬらさず、落下や浸水で損傷した製品は使わないでください。燃料を使う携帯発電機は、排気による一酸化炭素中毒の危険があるため屋内で使用しません。保管・使用条件は各製品の説明書に従います。
準備の最後に、照明の点灯、ケーブルの適合、充電残量、備蓄の期限、連絡先を家族で確認しましょう。予算は「買う予定の総額」だけでなく、交換電池やケーブルを含めて記録すると継続して管理できます。
確認日:2026年10月2日。公表情報をもとに編集部が用途と確認手順を整理しました。実機の使用感や性能を検証したレビューではありません。
停電に備える電源を選ぶ
動かす機器のW数と時間から必要なWhを整理しよう。


