スマートウォッチの防水等級(5ATM/IP68)の読み方

スマートウォッチ 防水 5ATM スマートウォッチ

スマートウォッチの防水等級(5ATM/IP68)の読み方

【PR】本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。

結論:「5ATM」「IP68」「WR50」は規格も試験方法も別物で、水泳のような動きの中で使えるかを見る軸が異なる。IP68は静止した水没に対する保護等級、5ATM(ISO 22810)は水泳時の水圧変化を想定した等級だ。どちらも「その深さに長時間潜れる保証」ではなく、新品状態での静的な圧力試験の結果にすぎない。そしてサウナ・スチーム・熱い湯船は、そもそも防水規格の保護対象外である。

IPコード:IEC 60529という国際規格

スマートウォッチによく表示される「IP68」は、IEC 60529という国際規格で定義された保護等級だ。IPの後ろの数字は2桁あり、1桁目が固形物・粉塵への保護(0〜6)、2桁目が水への保護(0〜9K)を表す(出典:Wikipedia “IP code”)。

「6」は粉塵への最高等級で完全防塵を意味する。「8」は継続的な水没からの保護を示すが、正確な水深・時間はIEC 60529で一律に固定されず、メーカーが独自に規定できる(下位等級「7」=水深1mに30分、は上回る必要あり)。例えばSamsung Galaxy Watch5はIPX8を淡水1.5m・30分の浸漬で試験している(出典:Samsung公式)。同じ「IP68」でも想定水深・時間はメーカー任せで異なりうる。

5ATMとISO 22810:水泳を想定した規格

「5ATM(5気圧)」は水深50m相当の静的圧力に耐えることを示すが、実際に50mまで潜れる・50mで長時間使えるという意味ではない(出典:Trusted Reviews)。5ATMはISO 22810に基づき、5barまでの静的過圧に加え試験時間・水温も規定されている(出典:Wikipedia “Water Resistant mark”)。

ここで重要なのが「動的水圧」だ。水泳で腕を速く振ると、シールには静止時より強い力がかかり、等級の低い時計では内部に水が侵入しうる(出典:SlashGear)。IP68(IPX8)試験は水槽内で静止させて行い、水泳ストロークの動的な力は考慮しない。一方5ATMは水泳時の圧力変化に耐えるよう試験されており、活発な水泳にはIP68等級単独では不十分な場合が多いとされる(出典:Enicomp)。

深さ別の目安(伝統的な早見表)

伝統的な時計の防水早見表は、おおむね次の通り(出典:Wikipedia “Water Resistant mark”)。

表記想定用途
30m/3ATM日常・雨・水しぶきまで。入浴・水泳・ダイビングは不適
50m/5ATMシャワー・入浴・浅い水泳・シュノーケリング可。ダイビングは不可
100m/10ATMサーフィン等の水上スポーツ可(ダイビングは不可)
200m/20ATMスキンダイビング可

ダイバーズウォッチはこれらとは別のISO 6425に準拠し、最低100mでのダイビングを想定する。全数試験・熱衝撃・耐磁・耐衝撃試験を含み、定格の125%の圧力に耐える余裕を持つ(出典:同上)。一般的なスマートウォッチはこの規格には準拠していない。

スマートウォッチ 防水 5ATM 比較をAmazonで見る

「WR」表記とApple/Samsungの案内

「WR」はWater Resistantの略。Apple Watch Series 2〜10はISO 22810:2010基準のWR50で、プールや海での水泳に適するが、ダイビングや高速の水流を伴う活動には使うべきでないとApple公式は案内する(出典:Apple公式)。Apple Watch UltraのみWR100かつダイビング付属品規格EN 13319に認証され、専用アプリと組み合わせ最大40mまでのレクリエーショナルダイビングを想定する(出典:Apple Newsroom)。

Samsungでは、Galaxy Watch5がIP6X・IPX8・5ATMを併記し、Galaxy Watch Ultraは10ATM・IP68で最大100mの水没に耐えるとされる。ただし高圧の水や、シュノーケリング・ダイビング・水上スポーツでの着用は避けるようSamsungは注意喚起している(出典:Samsung公式)。

お風呂(湯船)は入っていいのか

伝統的な早見表では「50m/5ATMなら入浴可」とされる。ただし電子デバイスであるスマートウォッチは、熱・入浴剤・洗剤の化学物質がシールを弱めうるとApple自身が注意喚起しており、この点はメーカー・機種で見解が分かれる。個別機種の可否は公式仕様の確認が必要で、本記事では一律に断定しない。共通するのは、防水表記の水深・時間はあくまで新品・少数サンプルでの静的試験の結果であり、実際の耐久性は経年劣化や使用状況で変わりうるという点だ(出典:Wikipedia “Water Resistant mark”)。

サウナ・スチーム・熱いシャワーは対象外

サウナ、スチーム、熱い湯船、熱いシャワーは防水等級の保護対象そのものに含まれない。極端な熱・湿度・化学物質がシールや接着剤、内部部品を劣化させ、回路腐食やバッテリー劣化を招きうる(出典:Sun Home Saunas)。

蒸気の粒子は水滴より小さく、防水シールの隙間をすり抜けて侵入しうる。「防水」とされるデバイスでも、スチーム環境では結露や湿気が電気的故障を起こすことがある(出典:同上)。Appleは使用温度を0〜35℃で推奨し、サウナやホットタブはこの範囲を超える。石鹸・シャンプー等の化学物質もシールを弱めるため、Appleはシャワー時の着用も推奨していない(出典:同上)。

長く防水性能を保つケア

水中活動で役立つのが「Water Lock」機能で、タッチ誤作動を防ぐため画面をロックする。Apple Watchでは水泳・サーフィン等のワークアウト開始時に自動でオンになり、Digital Crownを回すとスピーカーから水を排出する(出典:Apple公式)。

海水やプールの後は真水ですすぎ、柔らかい布で拭いて十分に乾燥させることが推奨される。塩分や消毒剤は防水性能に影響しうる。落下や強い衝撃も防水性能を低下させうる(出典:Samsung公式)。

防水性能はシールの経年劣化で時間とともに弱まる。ダイバーズウォッチでは、認定サービスで年1回、または2〜3年ごとに防水圧力試験を受けシールを交換するよう推奨するメーカーが多い(出典:Wikipedia “Water Resistant mark”)。スマートウォッチも購入時の等級が何年も維持される保証はないと考えたい。

まとめ:選ぶときに見るべき軸

  • 数字の大きさ=用途の広さではない。IP68とATMは試験方法が異なり単純比較はできない。
  • 水泳をするなら「5ATM」または水泳対応と明記された機種を選ぶ。IP68表記のみでは動的な水圧を想定していない場合がある。
  • サウナ・熱い湯船・スチームは、どの等級でも保護対象外と考え避けるのが無難。
  • 経年劣化を前提に、真水ですすぐ・強い衝撃を避けるケアを続けることが防水性能を長く保つ鍵になる。

本記事の分類・整理は公開情報の分析によるものであり、実機での防水試験・実測ではない。個別機種の正確な試験条件は、購入前に必ずメーカー公式の仕様を確認してほしい。

5ATM スマートウォッチ 水泳 おすすめをAmazonで見る

あわせて読みたい


この記事を書いた人

ガジェットピックス編集部 — 公開情報・仕様・複数メディアの報道を相互確認し、データと分析で「本当に使える一台」を選ぶ編集チーム。数値には出典を明記し、未確認の情報は断定しません。
最終更新: 2026年07月




🔌

ホーム画面に追加

ガジェット情報をすぐチェック

ホーム画面への追加方法

1 ブラウザの共有ボタン()をタップ
2 「ホーム画面に追加」を選択
3 「追加」をタップして完了
タイトルとURLをコピーしました